10月中旬になり、福岡もやっと秋めいた気温になってきました。
スーパーや八百屋さんに置いている食材も入れ替わってきて
秋の味覚が並んでいるとついつい手が伸びてしまいます。
あとコンビニでおでんが出始めると「今年もやってきたなあ」と
季節を感じるひとつのイベントのようで毎年楽しみにしてしまいます。
皆さんはどんな瞬間に季節の変わり目を感じますか?
前置きはこのくらいにして、
本日はフィンランド生まれのIlmari Tapiovaara(イルマリ・タピオヴァーラ)がデザインした
“Hongist”シリーズについてご紹介します。

1963年デザインのフィンランドの家具メーカーLaukaan Puu製。
他のシリーズと違って、無垢のパイン材で作られています。




テーブルや椅子、スツールの節々にスプリットデザイン(分割されている)が施されており
普段木と木を接合させるために使用されるダボも、あえて見せて隙間を作ることで
全体が重すぎないような印象になっているように思います。
本国フィンランドでアルヴァアアルトと並ぶ家具界の巨匠のタピオヴァーラ。
ヘルシンキ大学でアートと家具デザインを学んだ後に
イギリスやスウェーデンで勉強を積み、パリでコルビジュエ事務所に6ヵ月間勤務し
フィンランドに戻り、大手家具メーカーのアートディレクターに就任します。
戦中戦後の厳しい環境の中でも人々の暮らしに寄り添う、量産可能な家具の開発に注力するようになり
実用的で無駄のない洗練されたデザインが特徴的です。


実は先日、お休みをいただいてフィンランドへ行ってきたのですが
ふらっと立ち寄ったカフェに思いがけずタピオヴァーラの椅子が使用されていました。
アアルトの家具もお店や公共機関など随所に見られましたが、自国愛の精神というか、
日本の文化も誇らしく思えるようなそんな感覚になりました。
ちなみに ↑ のカフェはフィンランドの暮らしに魅了された日本人オーナーがオープンされたそう。
小さなカフェではありますが、たまごサンドや抹茶のメニュー、日本の畳をソファ席にしたり、
暖簾を取り入れていたり、なおかつ親切でフレンドリーな定員さんが迎えてくれるとっても素敵なカフェでした。
フィンランドに旅行のご予定ある方にはぜひ訪れてみてください~
長くなりましたが、この辺で。
本日もありがとうございました。







