現代にこそマッチするSTAG ”S-range”
eel 麓(ふもと)です。
年々暑くなっていく夏、早いものでお盆の時期となりましたが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。
海や川で遊びたいと思いつつも、つい涼しいお家の中で過ごしたくなる時期でもあります。
そんなお家の中をスタイリッシュな印象にしたい方向けの家具を今日は、ご紹介させてください!
その名もSTAGも”S-range”シリーズです。
1914年、イギリスにて設立されたSTAG社。
当初はチェストやワードローブなどの量産家具を手がけ、戦前から戦後にかけては新婚家庭向けの手頃な価格の製品で人気を博しました。大きな転機となったのは建築家兼デザイナーのJohn Reid(ジョン・リード)とSylvia Reid(シルビア・リード)を迎え入れた1950~1960年代です。

C-rage Chest

C-rage Desk ※元々ドレッサーだったものの鏡を取り外しています
特に、1954年頃に発表された「C-range」は、それまでの使用していた濃色オーク
また、同時にそれまでのセット販売から、単品販売へと切り替えたことにより、新たな顧客層を開拓し、人気を博していったと言われています。
そんなSTAG社が、リード夫妻のデザインによって、1960年に発表したのが「S-range」です。

S-range(テーブル・チェア・キャビネット)
実は前作のC-rangeとは打って変わって、このS-rangeは繁盛したものではなく、製造期間も凡そ3年間という短さで終わっています。
これまでとは違い、メタルを取り入れた造りが受け入れられにくかったのでしょうか。
その真意まではわかりかねたのですが、現代には、とてもマッチするような洗練された造りには、とてもほれぼれします。

S-range sideboard

左側は可動棚となっています
サイドボードの最大の特徴は、直線的なチーク材を使用したキャビネット本体と、V字型メタルレッグの組み合わせです。取っ手はL字型で引き出しや扉に埋め込み、すっきりとした一体感を生み出しています。
シンプルな見た目でありながら、内部には可動棚やフェルトが敷かれた引き出しなど、使用目的に分かれた収納があり、便利です。

椅子やダイニングテーブルも同じデザイン哲学で統一されています。
チェアの背もたれにはチークの無垢材を使用し、フレームはメタル、座面はレザーと素材ミックスしながらも、締まりのあるデザインです。また、軽やかでありながら安定感のある構造。空間を圧迫しないのも魅力の一つです。

伸長式の楕円形ダイニングテーブルは、スムーズな拡張機構を備え、金属脚と木天板のコントラストが空間にモダンな印象を与えます。これらはキャビネット類と並べても調和し、シリーズ全体で統一感のあるダイニングシーンを演出できるよう設計されているので、揃えてみるのも面白いかもしれません。

STAGのS-rangeシリーズは、現在、eel店頭にて同じエリアに配置していますので、メタルと木材をミックスした空間を作りたい方にも参考になるかと思います。
▼現在、eelにて販売中のSTAGの家具は以下よりご覧ください。
https://wv-eel.com/?mode=srh&keyword=STAG&sort=n&zaiko=1
ぜひ、気になる方は、店頭へと足をお運びくださいませ!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!






