John and Sylvia Reid
ジョン & シルビア リード｜1924 - 2022
‘Good design, whether it be of furniture, interiors or complete buildings, is
concerned with the intelligent use of materials, arranged so that the functional
requirements of the particular problem are solved. It is the product of logical
thought and the attempt to provide for the requirements of the world in which we
live.’ ? JOHN REID 1960
良いデザインとは、それが家具であれ、インテリアであれ、建物全体であれ、素材を賢く使い、
特定の問題の機能的要求を満たすように配置することである。それは論理的思考の産物であり、
私たちの住む世界の要求に応えようとするものである」。- ジョン・リード 1960 年
２人の出会い、そして開業
建築家ジョン・リード（1925-92）とシルヴィア・リード（旧姓ペイン、1924 年生まれ）は、
第二次世界大戦末期、ロンドンのリージェント・ストリート工科大学（現在のウェストミ
ンスター大学）で建築を学んでいました。
同じ学問を究める二人は出会い意気投合し、1948 年に結婚しました。シルヴィア・リードは、資格取得後、まずジェーン・ドリューとマックスウェル・フライのもとで働きました。その後1950 年から1 年間、ロビン・デイのアシスタントとして、彼の家具の技術的な図面を作成したり、宣伝用リーフレットを手がけたりするなど貴重な経験を積みました。ジョン・リードもまた、デイのためにフリーランスの仕事をしました。
そして、リード夫妻は1951 年に建築家およびデザイナーとして夫婦で開業しました。建築とデザインという共通の関心事を持つ者として、自然な成り行きでした。
同じ学問を究める二人は出会い意気投合し、1948 年に結婚しました。シルヴィア・リードは、資格取得後、まずジェーン・ドリューとマックスウェル・フライのもとで働きました。その後1950 年から1 年間、ロビン・デイのアシスタントとして、彼の家具の技術的な図面を作成したり、宣伝用リーフレットを手がけたりするなど貴重な経験を積みました。ジョン・リードもまた、デイのためにフリーランスの仕事をしました。
そして、リード夫妻は1951 年に建築家およびデザイナーとして夫婦で開業しました。建築とデザインという共通の関心事を持つ者として、自然な成り行きでした。
様々なメーカーとのコラボレーション
大学で建築を学んだリード夫妻は、製品が使用される「環境」に対して特に敏感になり、工業デザインを専門として学ばなかった者として、彼らなりのモダニズムの美学を形成していきました。また、彼らは民主主義の理想に強く突き動かされていました。裕福な家庭のためにデザインするのではなく、自分たちのような慎ましい生活を送る若者のために、手ごろな価格の家具を作りたいと考えていたのです。
確固たる信念を持つ若き夫妻は、やはり開業してすぐにデザイン界で高い評価を得ました。実際、工業デザイン協議会から数々の賞を受賞しており、スタッグ社、ジョージ・フォレスト社、ロータフレックス社、アトラス社（ソーン・エレクトリック社）、アストン・キャビネット社、アイゼン社など、錚々たるメーカーとコラボレーションをしました。驚くべきことは、これらのコラボレーションが、決して一過性のものではなく、その後15年間も続いたということです。
確固たる信念を持つ若き夫妻は、やはり開業してすぐにデザイン界で高い評価を得ました。実際、工業デザイン協議会から数々の賞を受賞しており、スタッグ社、ジョージ・フォレスト社、ロータフレックス社、アトラス社（ソーン・エレクトリック社）、アストン・キャビネット社、アイゼン社など、錚々たるメーカーとコラボレーションをしました。驚くべきことは、これらのコラボレーションが、決して一過性のものではなく、その後15年間も続いたということです。
STAG社との出会い
1952年、ノッティンガムにある大衆向け家具メーカー、STAG社から話を持ちかけられたことは、彼らの野望を実現するきっかけとなりました。
リード夫妻は、1952年にSTAG社のデザインコンサルタントとなり、その年に暫定的なベッドルームを生産しました。これによってSTAG社は標準A-rangeモデルからの移行を実現したのです。その後、STAG社とのコラボレーションはリード夫妻を象徴する仕事の一つになり、 C-Range, Fineline, S-Range, Duetとデザイン史に残る名作をSTAG社から数々発表し続けました。
STAGについての詳しい内容はこちら
リード夫妻は、1952年にSTAG社のデザインコンサルタントとなり、その年に暫定的なベッドルームを生産しました。これによってSTAG社は標準A-rangeモデルからの移行を実現したのです。その後、STAG社とのコラボレーションはリード夫妻を象徴する仕事の一つになり、 C-Range, Fineline, S-Range, Duetとデザイン史に残る名作をSTAG社から数々発表し続けました。
STAGについての詳しい内容はこちら
照明デザイン
リード夫妻は、照明デザインでも異彩を放ちました。特にRotaflex社の照明デザインは彼らの仕事を象徴する一つに数えられます。
また、コヴェントリー大聖堂の照明コンサルタントに任命されたことは、彼らの照明デザイン史を語る上で欠かすことのできない事実でしょう。英国で最も優れた照明デザイナーとしての名声が確立されたのです。
また、コヴェントリー大聖堂の照明コンサルタントに任命されたことは、彼らの照明デザイン史を語る上で欠かすことのできない事実でしょう。英国で最も優れた照明デザイナーとしての名声が確立されたのです。
具デザインのコンペティションにて
John Reid（ジョン・リード）, Paul Reilly（ポール・レイリー）, Arne Jacobsen（アルネ・ヤコブセン） 、 Charles Eames（チャールズ・イームズ）と審査をするジョン・リード（写真左）
２０２２年８月２０日、
シルヴィア・リードは、９８歳で、天国へ旅立ちました。
生涯を共にしたパートナー、ジョン・リードとの再会を喜んでいることでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
シルヴィア・リードは、９８歳で、天国へ旅立ちました。
生涯を共にしたパートナー、ジョン・リードとの再会を喜んでいることでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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出典： ・https://www.margarethowell.co.uk/news/post/john-sylvia-reid-pioneers-modern-design-exhibition-calendar-2020 ・https://issuu.com/probusnews/docs/probus_news_december_2020_v6_online/s/11485674