Designers Blog 3 – ジャパニーズモダン
GAUCHE(倉庫)の村上です。
先日、ずっと欲しかった本を2冊手に入れました。
「リビングデザイン」という建築系デザイン雑誌で
一冊は1955年、もう一冊は1957年の本です。
ただの古本かもしれませんが
私にとって、今から60年以上前の貴重な貴重な歴史資料です。
中身は…
もう
むちゃくちゃカッコいいんです!
ヨーロッパ?
フランス?
オランダ?
ってなくらいに、モダニズムに溢れてます。
今でも、十分通用するというか
むしろ
この時代の方がカッコいい!
しかも、我が国 ニッポン!
柳 宋理さん!
剣持 勇さん!
(ジョージ・ネルソンとかポール・マッコブみたい!)
タイポグラフィもとってもオシャレ!
さて、この本の中で私が最も興奮したのは
1955年東京高島屋で開催された
「ル・コルビュジェ、レジェ、ペリアン3人展」の記事です!
斬新な家具たちは、当時の日本のインテリア業界にどんな影響を与えたのでしょうか。
ペリアンは晩年に
「伝統的生活に戻るのではなく、ルーツと価値をよく認識して
美徳を引き出し未来に繋げることが大切」と言ってます。
当時最前線の技術とアートのコラボレーションは、
伝統を踏まえながら、新時代を予感させる未来のインテリアの具現化を
見せつけた展覧会になったと思います。
そんなペリアンが
1939年にデザインし、1959年以降製造された「No,19」チェア
(シリーズ名:L’Equipementde la Maison/ 製造:BCB)
フランスの伝統的な農民家具がルーツとなっています。
一方
編みこまれたイグサシートは、東北の民藝家具を彷彿させます。
No. 19 Chair by Charlotte Perriand for BCB
文:村上