McINTOSH

マッキントッシュ|1916 - 1981

概要

McINTOSHのロゴ
McINTOSH社は、1869年、アレクサンダー・ヘンリー(A.H.)・マッキントッシュ(1835-1919)がスコットランドのファイフ地方カークカルディに設立した家具の製造会社です。1878年のパリ万博、1879年のシドニー博覧会に出展し、英国内外に急速に拡大しました。 1960年代から70年代にかけては、ハイウィカムのG-Plan社と並んでイギリスのダイニング家具を代表するメーカーとして評価されており、伝統的な製造工程でミッドセンチュリー期のモダンな家具を製造していました。

1950年代

ダンベガン
50年代半ばのイギリスでは、G -Planを筆頭に少数の家具メーカーの中でトラディショナルなデザインからの脱却と、よりモダンなデザインへと移行する動きが見られました。McINTOSHは他の老舗家具メーカーと同じく、G-Planに少し遅れをとる形で1960年代になってクイーン・アン様式の伝統的な家具の生産から身を引くこととなりました。

1960年代

ダンベガン
1960年代、当時のデザインチームはトム・ロバートソン(デザインディレクター)とヴァル・ロッシ(後にビースクラフトに移籍)でした。彼らは、1960年代前半にMcINTOSHの家具を伝統的なものからデンマーク・モダンのようなミッドセンチュリースタイルの現代的なものへと方向転換させました。その代表例として、今もなお絶大な人気を誇るサイドボード、「ダンベガン」というモデルがあります。ダンベガンは1961年に製造を開始し、家具としては驚異的とも言える約20年もの長期間、製造されることとなりました。

70年代

60年代のデザイン刷新によって成功を納めたMcINTOSHはその後、従業員を大幅に増やし70年代には500人もの従業員を抱えることとなりました。しかし、70年代は明らかにMcINTOSHが衰運の一途を辿る年となってしまいました。その要因は70年代初頭に始まる輸入家具への需要拡大です。若い人たちはHAVITAT(テレンス・コンランにより1964年に創業された大衆向けインテリアショップ)で家具を買うのが普通になり、一生モノの良質な家具を買おうとする意識は薄れていったのです。

1980年代

80年代半ばになるとMcINTOSHは決定的な経営難に陥りました。競合のホワイト+ニュートンはすでに倒産し市場を席巻していたG-Planでさえ苦境に立たされていたのです。中堅家具メーカーはどこも立ち行かなくなり、McINTOSHもついに買収されることとなりました。買収後は、教育用家具の生産に進出し、現在もESAマッキントッシュの名でさまざまな学校用家具を製造しています。


eelで過去販売したMcINTOSHの家具たち


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出典:

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