Pierre Guariche
ピエール・ガーリッシュ|1926 - 1995
略歴
フランス、パリ生まれ。パリの国立高等装飾美術学校卒業。 1951年に自身のデザイン事務所を設立し、新たな工業技術を用いた現代的で合理的なデザインに特に力を注いだ。1952年にシュタイナー社から発売された、フランス初の成型合板の椅子「トノー」は、人気を博し高く評価された。1965年には革新的かつ手頃な価格で入手できる品質の高い家具のデザイナーに贈られるルネ・ガブリエル賞を受賞するなど、フランスモダンデザイン史で、重要な役割を果たしたデザイナーの一人である。
金細工職人の息子
ピエール・ガーリッシュは1926年にパリの金細工職人の息子として生まれました。そしてフランス国内でも最も権威のある芸術学校、パリ国立高等装飾美術学校(ENSAD)に入学し、フレンチミッドセンチュリーの源流を作ったと言われる名デザイナー、ルネ・ガブリエル(1890-1950)に師事します。1949年に卒業すると、数々の偉大なデザイナーを輩出したことで知られるマルセル・ガスコアン(1907-1986)のスタジオに入所し、ミシェル・モルティエやジョセフ・アンドレ・モットと出会い、ガスコアンの強い勧めを受けて、Salon des arts ménager(SAM)やsalon des artistes décorateurs(SAD)に出品をしました。その後はル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアンなども所属したUAM(現代芸術家協会)のメンバーとなりました。
Prefacto(プレファクト)シリーズを展開
1951年、第二次世界大戦後を皮切りに空軍輸送機専門のメーカーから家具メーカーへとシフトしたAirborne(エアボーン)のためにガーリッシュはPrefacto(プレファクト)シリーズを展開しました。このシリーズの家具は、スチールフレームと無垢のブナ材で構成され、様々な空間に対応できるようにセットとしてデザインされました。このシリーズには、テーブル、椅子、組み立て式の壁面収納などが含まれていました。
steiner社との邂逅/代表作トノーチェアの発表
ガーリッシュは1953年、シュタイナー社から彼の代表作とも言えるトノーチェアを発表しました。最初はプラスチックとアルミのモデルが販売され、翌年にはプライウッドを用いたモデルが販売されました。この椅子は厚さ4.8mmの非常に薄い1枚のプライウッドを用いており、フランス初の3次元立体成型合板に成功した椅子と言われています。1962年には、彼の師の名を冠した、フランス人デザイナーにとって最も名誉ある賞の一つ、ルネ・ガブリエル賞を受賞しました。
デザインユニット”A.R.P”の立ち上げ
1954年、ガーリッシュは、ガスコアンのスタジオ在籍時に知り合ったジョセフ・アンドレ・モット(1925-2013)とミシェル・モルティエ(1925-2015)を誘ってデザインユニットA.R.Pを立ち上げました。 A.R.Pはすぐに成功を収め、1955年のSalon des arts ménagersでリビングルーム、寝室、子供部屋を発表し、1位と2位を獲得しました。後にアムステルダムチェアと呼ばれるようになる、トノーチェアの脚部をスチールパイプからウッドレッグに変更したものも、このA.R.Pから発表されました。A.R.Pは当時の大手家具メーカー、Huchers Minvielleとパートナーシップを組みさまざまな家具を設計し、1957年 に解散しました。
“La Vallée blanch” 二重振り子付きのフロアランプ
ガーリッシュは1950年代の終わりにMinvielle社から寝椅子を作成しました。“La Vallée blanch”と呼ばれるその寝椅子は、取り外し可能なクロームメッキの金属ベースに組み立てられ、大幅なコスト削減に成功しました。このように椅子のデザインで良く知られるガーリッシュですが、彼が最も成功した分野は照明でした。とりわけ1950年代にDisderot社から発表した照明の数々は現在もとても高い評価を受けています。左写真の二重振り子付きのフロアランプは、その最初のライトの一つです。
Meuropのアーティスティックディレクターに就任
1957年、ガーリッシュはベルギーのメーカー、Meuropのアーティスティックディレクターに就任し、“mars”(1965)や“Jupiter”(1966)、“luna”(1967)などの、より有機的なシルエットを取り入れたアームチェアを発表しました。
1960年代、ガーリッシュはオフィス、ショップ、商業施設などの空間デザインに力を入れます。これは彼に限らず、彼の世代全体に当てはまる現象でした。たとえば、ガーリッシュは、フランスの「ラ・プラーニュ」や「クールシュヴェル」のようなスキーリゾートの設計に携わったそうです。。
1960年代、ガーリッシュはオフィス、ショップ、商業施設などの空間デザインに力を入れます。これは彼に限らず、彼の世代全体に当てはまる現象でした。たとえば、ガーリッシュは、フランスの「ラ・プラーニュ」や「クールシュヴェル」のようなスキーリゾートの設計に携わったそうです。。
様々な照明の発表
G25 ウォールランプ/G61テールランプ
G25ウォールランプ
優れた造形感覚と金属をはじめとする素材加工の深い知性を持ち合わせたガーリッシュの照明は、独創的なフォルムでエレガントな空間を演出します。 G25ウォールランプは、光源から目を保護する金属のシェードから流れた光をパンチングメタルの反射板によって拡散させ適度な光の質を実現しています。真鍮性のアームは長さの調整が可能です。 フランスの照明メーカー「サンモード スタジオ」によって、オリジナルのデザインを忠実に再現しつつ、現代のテクノロジーを取り入れ復刻されました。フランス・ヴォージュ地方にあるシャティオンシュルソーヌの工場で製造されています。
G61テールランプ
真鍮製の脚が伸びた形が特徴で、穴あきスチール版が施されたカバーと乳白アクリルのサイドパネルで構成されています。穴あきスチール板から漏れる光がデザインのアクセントになっています。
優れた造形感覚と金属をはじめとする素材加工の深い知性を持ち合わせたガーリッシュの照明は、独創的なフォルムでエレガントな空間を演出します。 G25ウォールランプは、光源から目を保護する金属のシェードから流れた光をパンチングメタルの反射板によって拡散させ適度な光の質を実現しています。真鍮性のアームは長さの調整が可能です。 フランスの照明メーカー「サンモード スタジオ」によって、オリジナルのデザインを忠実に再現しつつ、現代のテクノロジーを取り入れ復刻されました。フランス・ヴォージュ地方にあるシャティオンシュルソーヌの工場で製造されています。
G61テールランプ
真鍮製の脚が伸びた形が特徴で、穴あきスチール版が施されたカバーと乳白アクリルのサイドパネルで構成されています。穴あきスチール板から漏れる光がデザインのアクセントになっています。
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出典: ・Hypotheses Arts décoratifs et design / Collections de la bibliothèque ・airfrance Designers/Les plus grands noms du design ont mis leur talent au service d’Air France, apportant esthétique et prestige au voyage aérien?.